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ロゴの色彩心理

ロゴマークの色彩が人に与える影響について

企業のロゴには、見る人にその企業を印象付け、認識してもらうと言う役割があります。そのため、取り扱う商品や事業内容、基本理念などを意識したデザインとなります。当然、一目で認識でき、デザイン的にも扱いやすいものであることが求められるため、文字によってその情報を盛り込むわけにはいきません。そこで、重要な要素となるのが、その色です。色には見た人に色ごとに異なったイメージを与え、その色をしたものに対しての行動や印象に影響を与えます。一目で企業や商品を理解してもらい、意図とした印象を持ってもらうためにも、この色彩心理学はロゴ作成において積極的に利用されているのです。次に、いくつかの色の人に与えるイメージについてご紹介します。

赤は視認しやすく、遠くからでも目立ち、また印象に残りやすいので、ロゴデザインに多用される色です。活力や情熱などを連想させる色で、エネルギッシュなイメージを与えます。そのため、航空会社や旅行代理店などの活動的な業種などのロゴマークに用いられます。同時に赤色は交感神経を刺激し、体温の上昇や食欲など生命力に関する欲求を強める効果があるとされます。このことから、飲食業や食品のロゴに使われることも多い色です。

オレンジ色は太陽の色、たき火や灯火の色でもあることから、暖かい印象を与えます。その他にも、安心感を与え、不安などを抑えるとされているので、親しみやすい色としても知られています。そのため、自社の製品やサービスを身近なものとして感じて欲しい企業のロゴなどに採用されています。外交的な印象を与える色でもあるため、通信手段やコミュニケーションツールを扱う企業ロゴに、オレンジ色は多く見られます。

黄色は左脳を刺激する色とされ、判断力や理解力を高め、注意を促す色です。そのため、目視した時間が短くても印象に残りやすく、ゆっくりとロゴマークを見る時間がない自動車などで移動している人が見ることが想定される場所で使われます。運送業やガソリンスタンドなどの自動車に関わる業種のロゴなどが、その具体例です。また、脳の活性化により、楽しい感情を引き出す効果もあるとされているので、にぎやかで楽しい印象を与えたい企業ロゴにも使われます。

緑色は中間色であるため、刺激が少なく、見る人に落ち着いた印象や安らぎを与えます。そのような印象を与えることから、癒しの空間を演出したい喫茶店などの飲食店ロゴや、マッサージ店などで頻繁に使われる色です。また、緑は自然の草木の色でもあるため、成長や健康を連想させます。このことから、健康食品や薬、医療や福祉関連のロゴなどでも多用されます。

青色は、先ほどの赤色が交感神経を刺激するのに対し、見ることにより副交感神経が刺激されます。これにより、見た人は脈拍や呼吸数が低下し、落ち着きのある冷静な状態になります。そのため、知的で冷静沈着な印象を与えたい企業や研究機関のロゴデザインで採用されます。加えて、落ち着いて判断ができ、空や水を連想させることからクリアな印象を与えるため、信頼をイメージさせる色でもあります。

紫色は、青色と赤色の対象的な要素を併せ持った色です。その絶妙なバランスの上に成り立つ色であることから、古代により神秘的な色として扱われてきました。そこから、現代では高級感や上品さと言った印象が加わっています。この色のロゴデザインを使用する商品や企業は、コスメやファッションブランドなどの高級なイメージがマイナスにならず、美意識の高い印象を与えたい業種が多いです。

黒色は、先の紫色と共に高級感を持つ色として知られています。しかし、紫色にと異なるのは、光を吸収する無彩の色であり、また他の色と混合した結果は黒に行きつくと言う点です。このようなことから、黒を用いたロゴデザインには他者に流されることのない、強さや威厳のある印象を見る人に与えます。そのため、伝統のある企業や業界の中でも影響力がある企業が、そのことを示すために黒いロゴマーク使用することがあります。また、自然を連想させる緑色とは対照的に、黒色には都会的なイメージがあります。そのため、最新の技術やハイテク機器を扱う企業にも使われます。黒色は単独で使用されるケースだけでなく、他の色と合わせて使われることが多い色です。これは、黒色に周囲の色を目立たせ、引き締める効果があるためです。これにより、その色を強調し、その色が与える印象を強める効果があります。

上記のように、色にはそれぞれ異なったイメージや心身に与える影響があるため、状況やニーズによって使い分けられます。伝えたいことは多いのにも関わらず、文章によってあまり多くの情報を盛り込むことができないロゴにおいて、色が持つイメージや影響を利用するというのは、効果的な手段の一つです。そのため、どのような色をどのように用いるのかは、デザインの中でも非常に重要であると言えます。普段、その商品やサービス機会がなくとも、ロゴは見たことがある、という状況も多くあります。そういった場合でも、企業や商品に関するイメージや情報を与えることができるので、ロゴは企業や商品の「顔」ともいえるのです。