商品名や企業名などを、チラシやパッケージ商品そのものにプリントする時には、普通のフォントで書かれた文字では味気ないでしょう。そのためデザインされたロゴフォントを用いて、その商品や企業の名前を効果的にアピールすることが必要になってきます。
ロゴのデザインについて注意すべきポイント
第一に、デザインする側の人間として気をつけることは、ロゴは文字であるため読みやすさを重視しなくてはならないことです。ついつい自分自身のイメージが先行し、様々な工夫を盛り込んでしまって芸術性が高いものを作ろうとしがちですが、あまりごちゃごちゃしてしまうと、そもそも文字として読めなくなってしまいます。個性がありインパクトを持ちながら、なおかつ一瞬で商品名として読めなくては意味がありませんので、このポイントには気をつけて制作しましょう。
ロゴのカラーリングも非常に重要です。
企業や商品の訴求したいイメージを考え、例えば高級感であれば黒や紫、深い赤などを使うのが有効です。ポップで気軽なイメージであれば黄色やピンク、緑などを効果的に配置しましょう。また赤や黄色は食欲を刺激する色として有名ですので、食品関係のロゴであればこういった色を取り入れるのも、選択肢のひとつです。お年寄り向きの商品であれば、深めの緑や濃い青など、落ち着いた色が好ましいでしょう。その他どのような文字の太さにするか、斜体にするのか、などもコンセプトと考え合わせて検討する必要があります。ロゴマークであれば、さらに自由度は上がりますが、その分インパクトのあるものを作るのは難しいでしょう。
とはいえ、こちらも文字と同じく、わかりやすさが最優先と考えるべきです。ロゴマークはパッと一目で「あの企業だ」「あの商品だ」ということを表すものになります。なるべく覚えてもらいやすいもの、商品と何らかの関連があるものなど、人間の記憶のメカニズムをよく理解し、一瞬で認識できるような形にすることが望ましいのです。